草月流 家元教室で行われた、3-18「足元を見せる構成」のレッスンに参加しました。ご担当は加藤久美子先生、受講日は2025年10月9日でした。
今回のテーマは、普段は隠しがちな“作品の足元”をあえて見せ、花器と花材の関係性をシャープに捉えるというものです。
いつもとは逆の発想だったこともあり、構成の難しさや線の扱いの繊細さを改めて実感する回でした。
家元教室ならではの緊張感がありつつ、加藤先生からの細やかな指導で、作品づくりの理解が大きく深まった一日となりました。
私の作品(花材:菊・唐辛子オレンジ)/講評
今回使用した花材は、直線的な強さを持つ唐辛子オレンジと、丸みとボリュームのある菊の二種類。
Before / After の写真を交えて、構成の変化を振り返ります。
Before

After

先生からの主なアドバイスは「斜めにしている花材を、しっかり縦に立ち上げること」。
縦線が強く出ることで足元に緊張感が生まれ、作品全体に勢いと意図がはっきりするとのことでした。
私は菊と唐辛子の“調和”を取るために、一本だけ斜めにして柔らかさを出そうとしていました。しかし、今回のテーマは「足元を見せること」「構成の緊張感を生むこと」が目的。
そのため、調和のための斜めは必要ではないと気づき、テーマ理解の大切さを改めて感じました。
唐辛子オレンジの直線的な特徴を活かし切れていなかった点も反省ポイント。
“足元を見せる構成”では、花材の個性を正面から活かす姿勢が求められるのだと学びました。
自由花(花材:オクラ・むらさきもどき)/講評
自由花では、力強さのあるオクラと、柔らかな動きが出るむらさきもどきという対照的な花材を使って構成しました。
草月流の自由花らしい“取り合わせの妙”を楽しめる組み合わせです。
器の口元右側に空白ができてしまい、
- 空白として見せる構成にするか
- もう1本オクラを入れて締めるか
のどちらが良いか迷っていました。
先生からは「もう少しボリュームがあっても良い」とのことで、オクラを一本加えていただきました。

結果として、口元が締まり、全体の安定感と力強さがアップ。
自分では判断がつかなかった部分だったので、非常に勉強になりました。
自由花は“自由に見えて実はとても構成力が求められる”という草月流の特徴を改めて感じる時間でした。
今日学んだこと(メモ)
一文字留めは口元で行わない
花器の口元で一文字留めをすると視界に入りすぎるため、少し下で留めると作品の邪魔をしない。家元教室ならではの細かい美意識を知ることができました。
太い枝の切り方
- まずは斜めに切る
- その後“鉛筆状”に削る
こうすることで花材が安定して挿しやすくなるとのこと。実践的で今後の制作にすぐ活かせる学びでした。
最後のまとめ
今回の「足元を見せる構成」は、角度・線・足元の処理など、いつも以上に細部が試されるテーマでした。
足元を見せる生け方は難しいけれど、構成力が鍛えられる非常に充実した回だったと感じています。