【今日の行動】
- ローマの休日めぐり。真実の口とその教会
- ヴァチカン サンピエトロ寺院大聖堂見学
- ローマからフィレンツェへ電車で移動
- フィレンツェホテル周辺散策
【ローマ観光】水曜の朝は大混雑のヴァチカンへ
6時起床。部屋を片付けつつ準備して、6時50分にホテルを出発。
ヴァチカン市国7時少し前到着
すでに200人は並んでいる。7時に列は動き出したが、なかなか前に進まない。
あれ?なんか紙をみんな持っている。屋上へ登る予約券かなにか?

X線に荷物を通してやっと中に入れて、大聖堂内に入ろうと歩いていた。呼び止められる。
スイス兵「何処に行こうとしているの?券はあるのか?」
私 「へっ?無いです」
「じゃあ出てください。見学なら午後から来てください」
と言わる。仕方なく退散。そうだ今日は水曜日で週に一度のミサの日だったのだ。大事なことを失念していた!また午後から来ることにしてその場をあとにする。
【ローマ観光朝食】ホテルの朝食が一番便利と気づくローマ最終日

朝食はCantianiを目指す。まっぷるに載っていたホテルから歩いて2分のパニーニのお店だ。店内のお客さんを見るとあれ?甘いケーキやパンを食べている。パニーニ無いぞ!まっぷるの情報ミス?私の勘違い?
パニーニの店は諦め、ホテルに戻る。見かければ話すようになった受付にいるNICOLETA(ニコレタ)に聞いてみる。
私 「パニーニのお店がないんだけど!」
ニコレタ「パニーニを扱う店っていうのは無いよ、ここ(ホテル)で食べれば良いじゃない?」
パニーニというパンがあるからという。パニーニの定義を理解していなかった。横長のパンに野菜が挟まったサンドイッチと思っていたが、パンの形はどうでも良いらしい(笑)
パンに何かをはさめばそれはパニーニということらしい。
パニーニを探す。小さい丸いパンには「パニーニ」とタイトルが付けられて置いてあった!これに野菜を自分で挟めばよいのだ。なーんだ。

そういえばこのホテル、すごく建物は古いが地下の食堂は改装したのか白い壁でとても居心地が良かった。温かい食べ物は最小限だが、パンやヨーグルト、飲み物の種類が豊富だった。クロワッサンはクリーム入りが定番みたいで、ピスタチオクリームもある。
初日にはこの食堂で日本人男性一人がいたんだけどな~。イタリアで全然会わないな~日本人。
【ローマ観光最終日】ようやく真実の口へ

真実の口は有名スポットだから一応押さえておこうと思い、バスに乗る。昨日ヴァチカン公式ガイドの樋口さんから説明を受けた通り、渡されたメモ書きを運転手に見せてバスの一日券について聞いてみた。だがしかし、ここでは変更や交換が出来ないと言う。運転手を守るためなのかガラスの壁があり、容易に話しかけられない。だから意思疎通が難しく一日券については諦めた。
「真実の口」のバス停がどこなのか?運転手には聞けないので、車内にいた乗客に聞いてみる。高齢男性で英語話さない人だった。でも私の代わりにガラス越しに一生懸命運転手に聞いてくれている。運転手はそのお爺さんに対しても無視(笑)
そうこうしていたら、近くに座っていた60代ぐらいの女性が
「私が彼女を助ける」
と言ってくれた。
私に向かって、というよりもそのお爺さんに向けて言っていたのが、すごくスマートに感じた。しかしそのあとその女性はずっと本を読んでいる。
「この人読書中だけど本当に助けてくれるのかな?」
内心、少し疑っていた。
でもビル街を抜けて視界が開けてきて、川沿いを走っているときに徐に
「次があなたの降りるバス停だよ」
とニッコリと言ってくれた。ここでも神出現。バスを無事降りた。
朝早くまだ真実の口の列も短い状況だったので、周辺を少し散策したかったが、気温がぐんぐん上がり日差しもかなり強い。ここでの散策は止めることに。
ローマの6月がこんなにも暑いとは、ここにきて本当に驚いている。これでは日本と変わらない。
真実の口での写真はその場で列を仕切っているお兄さんがみんなの写真を撮ってくれていた。私もお兄さんに頼んだが、何枚も取ってくれていたのが後から分かって、とても有難たかった。

【ローマ観光】カンポデフィオーリ広場
まだ行っていなかった市場に行ってみることに。ここでも人に聞きながらだ。
パン屋さんで店先にいたパン職人の方にも聞きながら着いた。
ん〜ただの市場かー
野菜は買わないし、オリーブオイル売っているけど、今買ったら重いし、少しお値段高めかもしれないと思い、写真だけ撮る。


【ローマ観光】何度目かのヴァチカン、バスで目指す
ヴァチカンに戻るので、今度はバス停探しだ。自転車を降りて駐車している、青いシャツ着た30代男性に聞いてみることにした。
「ここからヴァチカンは遠いよ」
はい、そうですけどね。ホテルもそちらにあるし行きたいのですよ私は、と思いながら。
自分のスマホを使って、すごく一生懸命にバス停を調べてくれている。炎天下に申し訳ない。
別れ際に私が日本人だと分かると急に
「ごめんなさい」
と言う。知っている日本語がそれぐらいらしい(笑)ローマにいる人は優しい人が多いなとここでも感じる。
【ローマ観光】ヴァチカン サンピエトロ寺院

近くに滞在していたのに遠い存在だったサンピエトロ寺院の内部をようやく見学。前日のヴァチカンガイドツアーのときに見学をすればよかったのだが、自分の理解が良くなかったことがあり、出口の境目をよく認識していなくて、スイス兵の交代式を見るためにその場所をうっかりと離れてしまったのだ。一度出てしまうと引き返すことが出来ない仕組みになっている。
ローマ観光を終え、ホテルに戻る。
最終チェックアウト。テルミニ駅に行き方バスで行けるか聞いたら、メトロの方が乗り換えなくて良いよ、と言われた。

最初に会った時にはとても冷たい感じの印象だったが、顔を合わせるうちに色々話すようになり、5個目の言語を学習していることを知った。
チェックアウトするとき「言語の勉強を頑張ってね」と言ったら
「あなた、何処から来たの?」
と言われ、今それ聞く?と思いながら
「日本」
と言ったら
「次に勉強する言語は日本語にしようかしら」
と言ってくれた。私を何処の国の人だと思っていたのかな。
【ローマ出発フィレンツェへ】恐怖のイタリア列車、大移動の始まり
ローマのターミナル駅であるテルミニ駅でチケットを購入。
電車内でランチで食べる。昨夜ワンプレートをいただいたレストランから持ち帰りした、サンドイッチとポテトチップスだ。

半日経過して乾いてしまっているが、湿度を含んだポテトチップスは割と好きで(笑)とても美味しい。昨日はおなかに余裕がなく全然食べる気がしなかったが、持ち帰りしたい!と言って包んでもらって良かった。
順調にフィレンツェに着く予定だったが、途中からおかしくなった。
電車が止まり、止まり進む。鉄道ストライキは良くあると聞いていた。それとは違う感じで車内アナウンスで何か言っている。
この電車はSMN(サンタマリアノヴェッラ駅)に行かないということはハッキリ聞き取れる。そこへ行く人はこの電車を降りろと。そして大量に乗客が降りる。ホームでは駅員が人に囲まれている。

降ろされた人々がいろんな行き先を言っているように聞こえる。みんながSMNに行くわけではないみたい。私も駅員に聞いた。
「私はどうしたら良いの?」
「バスで行け。」
「お金かかるのか?」
「かかる。」
「私はSMNまでのお金を払っている。」
「わかる。」
「どうすれば良い?」
「私には分かりません。ちょっと待ってね。」
と言いながらその場を去ってしまった。私にばかりに構っていられないというのは分かるが、明らかにこの場を逃れようとして去ったという感じだ。
いろんな人々に聞いて回っているなかで、ある乗客の一人が私に「3番ホームへ行け」と言う。動いていないと不安が募るので、従ってみようと思い、3番ホームへ。待っていたら5分で電車が来たからそれに乗った。
すぐにその電車の乗客に「この電車はSMNに行くか?」と聞いたのだが、最初に聞いた人が英語話せなくて、すぐにドアが閉まってしまったので乗っていてもう1人男性に聞いたら「これ反対方向だよ」と言われて、ガックリとなった。
一駅で降りて、無人駅みたいなところに取り残された。それでも諦めずそこにいたクリクリ頭の10代の男の子に聞いたら、英語話せない子で、だからGoogle翻訳で
「SMNに行くにはここで待っていたらいい?」
って聞いたら、にっこりと「そう」と言われたので一安心。
【イタリア観光】移動の大混乱の中で助けてくれた神
その子の言うとおり15分待ったら電車来たので乗った。でもなんか違っている風に何となく?感じ、ほかの乗客の男性に聞いたら「次で乗り換えないといけない」と言われ、乗っていて、またZARAのショッピングバックを傍らに置いた、中国系の20代女性がいたので話しかけてみた。
「これは違って乗り換えが必要だよ〜」
とのこと。そしたらなんと彼女もSMNに行くと言うことで一緒に乗り換えてくれた。
今度は正しい電車に乗れて、本当にSMNサンタマリアノヴェッラ駅に行けそうだ。
SMN駅に着くまで車内で彼女と会話する。
彼女「何処から来たのか、ローマではどこがおもしろかったか?」
私 「あなたは何人なのか?学生なのか?何を勉強しているのか?」
お互いに質問をする。
すると彼女はMinjinという名前のモンゴル人で、今はフィレンツェに住み、学生と言うことが分かった。
15分ぐらい乗っていたのだろうか?だんだんとお互いの興味あるものが分かってきて、そしたらなんと
「もしあなたが疲れていないなら今夜フィレンツェの街を案内したい」
と彼女が言う。
連絡先の交換には彼女のスマホの充電がもう無いということで、私のスマホを利用することに。
「WhatAppを入れているか?」
と聞かれ
「入っています!」と回答。
今回の旅行の準備をしている段階でホテルの人とのやり取りでこのアプリが必要だったので、丁度この間スマホに入れたのだ。私のWhatAppに電話番号を入力してくれた。
入れていてよかったアプリ!
しかし、入れたばかりで使い方を熟知していなかったのが、この後の悲劇に。
彼女は自分の電話番号がうろ覚えだったようだったが、しっかりと自分のアイコンを見つけたようで
「これ、私のアイコンだからこの番号で合っている」
と言っていた。
無事にサンタマリアノヴェッラ駅に電車が到着。私の滞在ホテルは駅から1分の場所だ。
明日からの観光に向けて夜にフィレンツェの街を案内してもらえるのならありがたいな、と思っていたので「じゃあ、20時ごろを目途に連絡するね」と言って別れた。
フィレンツェのホテルにようやく到着
ホテルに着く。雑居ビルの3階がホテルになっている。エレベーターが見つからず、小さいトランク一つだし、荷物をもって階段を登った。
ホテルの玄関と受付のある場所までは1メートルほど!というなかなかの小さい規模のホテルだ。事前にホテルのチャットを介して「何時ごろホテルに到着するか」とか「パスポート番号」のやり取りがあった。オーナーNadiaの顔はホームページにあり分かっていた。とても美人で強い目をしている。
室内の説明などあり、鍵を3つ受け取った。夜ホテルの玄関は鍵が閉まるとのことで、外出するときは気を付けるようにと言うことだった。そして「あのコンテナーがあるからここに来るまでにお前は階段を歩かなくてよかったのだ」と言われた。
観光税については、ホテル予約時に現地での支払いが発生するとなっていたので払うことの認識はしていた。ローマでは観光税を最終日に払ったから、ここでも出来るのか聞いたら「観光税は今ここで払って」とのこと。
ナディアは英語で話していて、私のことはYouと言っているのだけど、彼女の語彙の強さから「お前」と言われている感覚。観光税も「すぐに払え!」と言われているように感じた。
Nadiaは周りに10代の男女が4人ほどを従えながら私と話している。
あとからNadiaに教えてもらったのだが、この若い子たちはホテルの仕事を勉強するために研修場所としてこのホテルに日中来ているとのことだった。
だから、観光税をもれなく客から受け取ることを彼らに伝えるという意味もあって、強くはっきりと私に言ったんだ、ということを理解した。
【フィレンツェ観光】まさかの悲劇、神ともう会えないのか?
そして部屋で荷物もだいたい整理でき、20時近くになったので、MinjinにWhatAppで連絡しようとした。
そして愕然とした。
WhatAppの画面が消えているのだ。なんと!彼女が電話番号を入力してくれたあとにそれを放置したから初期画面に戻ってしまったようだ。
履歴が残っていないかいろいろWhatAppをいじったり、Googleで履歴の検索方法など調べたんだけど登録していない電話番号に関しては探しようがないということだった。
せめてスクリーンショットを取っておけばよかったのに、電車が止まるという騒動で私はとても疲れていたようだ。英語で話すことに夢中になり、電話番号を確実に残すという大事な作業を行っていなかったのだ。
20時ごろ駅で待ち合わせようと口約束はしていたので、駅に向かった。サンタマリアノヴェッラ駅はフィレンツェの中心の駅なので、とても広い。東京駅ほどの規模はないが、複数の線路が横方向へと広がっている。彼女は私のホテルがある口と反対の方向に家があるようだったので、そちら側にも行ってみた。駅の階段でしばらく座って歩く人々を見ていた。
そんな大勢の人がいる中で、ひとりの女性を見つけられる奇跡はそこでは起こらなかった。
21時でもまだ薄明るいので、ホテル周辺は歩いて周れたが、Minjinとの出会いで人の優しさに触れた分、今一人でいることが身をもがれる程のさみしさでいっぱいになった。
土曜日の朝にフィレンツェを出発することは話の中で伝えたが、Minjinとはもう会えないのかな。
疲れたので何も食べずにそのまま休んだ。
【今日の支出】イタリア観光4日目
・電車チケット(ローマ・テルミニ駅発フィレンツェ・サンタマリアノヴェッラ駅着)55€
・フィレンツェホテル観光税 13.5€(4.5€×3 nights)(現金、カード両方OK)