【イタリアひとり旅行記】トレビの泉とコロッセオ【圧巻】(24年6月10日)

目次

ローマ名物マリトッツォを食べるならここ!”Pasticceria Regoli”

お店は入り口が2カ所。右側がカフェ

昨日はローマ観光の1日目で、身体が疲れているはずなのに寝つきは決して良くなかった。でも朝は5時台に目が覚めたので、そのまま身支度を始めた。

朝にマリトッツォを食べに行くって決めていたから

レーゴリへの行き方はGoogleMapで充分に予習していたので、あまり迷わず行けた。

7時開店。これから出勤という感じの地元の人もカプチーノを飲みに来ている。

私にとってマリトッツォは今まで縁がなく、今回が初めてだ。周りを見ても他にマリトッツォ食べている人は見えない。観光客の私だけ?

山盛りのクリーム。一口食べてその優しい美味しさに感激。初めは食べ切れるのかどうか、と思っていたが、まったく問題は無かった

学校給食に出るような素朴なパンの上にのっているスッキリとした甘さのクリームは、大きく口を開けて食べる楽しさを感じさせてくれた。

サンタ・マリーア・マッジョーレ教会へ行く

街中にどん!と高い尖塔の建物が目的のサンタ・マリーア・マッジョーレ教会
入場は無料だった
教会内ではベルニーニのお墓も見つけられた(奥の少しわかりづらいところにあった)
巨大な石像 静かに祈っている
イタリア語と英語、フランス語の窓口があった
悩みを伝えれば、お説教をしてくれるみたい

ここはローマ四大聖堂のうちの一つで、教会中のモザイク、彫刻が素晴らしく見ごたえがある。それなのに観光客が少なくて、これは穴場だ。

サンタ プラッセデ教会 フレスコ画が有名な教会へ

10時から扉が開くようになっていて、早過ぎて入れなかった。残念。

入り口は地味目

【ローマの定番スポット】スペイン階段へは朝一番に行くのがおすすめ

お次の観光地は地下鉄に乗り、スペイン階段へ。

9:20到着。さすがにまだ人が少ない感じ。階段で写真撮っているグループのなかに日本人の40代ぐらいのご夫婦がいた。この旅で日本人に初めて会った。

きれいな空、朝は人も少ない!
スペイン階段はちょっと哀愁が漂う場所だった(悪く言うと古臭い感じ。。。)

上に行くには左と右に別れて階段があるが、そこには薔薇売りの人が座っていた!左も右も一人ずつ。観光客が多い場所らしく、余裕な感じでそこで一人で陣取っている。こういうところで値段のかけひきがあったりするのかな。

サンタンドレア デッレ フラッテ教会へベルニーニの彫刻を見に行く

スペイン階段からサンタンドレア デッレ フラッテ教会

スペイン広場から南へ270m下ったところにある教会。 昨日訪問した(写真代をぼったくられた)、サンタンジェロ橋にはベルニーニ作の二体の天使像があった。野外だと雨ざらし状態で石像が劣化してしまうのがもったいないとして、本物はこちらの教会に移されたとのこと。この教会はボッロミーニのデザインによるクーポラと鐘楼が特徴だ。 バロックを代表するこの二人の作品を見ることが出来る貴重な教会。

サンタンジェロ橋と同じ天使の像

朝のミサ中だったので、堂々と入場することがかなわず、遠目にみてコソコソと撮影してすぐに出てしまった。

【ローマの定番スポット】トレビの泉は巨大アート空間

映像や写真で何度も目にしたことのある、トレビの泉。いやあ、予想以上の感動があった。

なんというか、自分の想像の3倍ほどの大きさの建造物がそこにあったのだ。上部、壁面に神話の中から出てきたような彫刻が何体も鎮座している。こんな奥行きや高さのある美をまとった噴水を目にしたのは初めてだ。作者はニコラ・サルヴィという建築家で1762年に完成したそう。

見た目の迫力だけでなく、その場にいると耳からの刺激もあった。泉の周りは4階建てくらいの建物に囲まれており音が籠りやすい。多くの観光客の話し声が「ザワザワ」という音に変化している。そのザワザワを聞いて、身体がゾクゾクとなった。青い空や皆の楽しい声の重なりで、なお一層よく見えるのかな。多くの観光客を惹きつけて止まない理由が少し分かった気がする。

ここまでで一番感動した場所がトレビの泉

トレビの泉を横から見たところ。人垣がすごい
上部にも精密な彫刻がある

ローマでランチ】 Matricianella (マトリシアネッラ)でアーティチョークの素揚げ

マトリシアネッラはオレンジのビル一階にある

この店を選んだ目的は、事前情報でローマに行ったら絶対食べるべきおススメになっていた「アーティチョークの素揚げ」を食べること。12時半お店オープンだから店の近くでワクワク待った。

来たー、アーティチョーク♡

思っていたより厚みがなく小さかった(笑)

食べてびっくり。揚げてあるから外はサクサク。中はふんわりやわらかい野菜。塩のみで味付けしているシンプルな料理。こんな大きいアーティチョーク、よく素揚げにしようと思ったな。日本では見たことがない料理だと思う。

パスタはアマトリチャーナを注文。かなりの固ゆでだ

このレストランは、スペイン階段周辺の主要なショッピングエリアから離れた絶好のロケーション。 地元の食べ物と日替わり料理。 フレンドリーで居心地が良く、地元の人々に人気があるようだった。

食べ終わりレストランを出発しようとしたときに雨が急に降り出し、出発が遅れる。この後行くコロッセオで事件発生。

スペイン階段やランチしたレストランの最寄り駅SPAGNA

 

【ローマでの危機一発目】ローマ、コロッセオで会った旅の命の恩人【一人目】

ランチ後の訪問はコロッセオ。

14時から「スペイン語」のガイドでのグループツアーを予約していた。

実はそれは自分が望んだツアーではない。

スペイン語は全く分からないのだ。

「コロッセオの地下」に行ってみたくてガイドツアーを探していたところ、日本語でのツアーは存在していなかった。(探し方が良くなかったかもしれない)

英語ツアーは公式サイトに沢山枠があったが、すべて予約が埋まっていた。それなのにスペイン語はガラ空き(笑)。言語は分からなくても、地下に行くことが私の目的だから言葉の問題は忘れることにしてスペイン語で予約した。

ここで問題発生

昼に雨が降ってきたこともあり、ランチのレストランの滞在が伸びてしまい、自分の計画の甘さなのだが、コロッセオへの到着が14時を2分ほど過ぎてしまった。(ツアー開始時間が14時!)

もちろん遅刻する一人の人間を待つわけもなく、私の目指すツアーはすでに出発した模様。入り口付近は世界から集まる人々でカオス状態、自分のツアーが容易に見つかるわけもなく、呆然とする。

チケット確認入り口にいたお兄さんにチケットを見せながら、聞いてみた。

「私のツアーはどこだろう?」

「もう時間を過ぎている。お前はツアーに参加する権利を失った」

みたいに言われてしまった。悪いのは自分だから言われても仕方がないのにすごく悲しくなる。それでも諦めないで、荷物のX線通す場所は進めたので、いろんなツアーのガイドさんに「エスパニョール?」と聞きまわった。

どのガイドさんも「イングリッシュ」との回答。私、イングリッシュで良いのだけど、と思いながら佇む。そんな中話しかけた、ある40代ぐらいの女性ガイド(ガイドはガイドと分かるマークをカバンなどに付けている)に

「あなたのツアーはあっちだ」

みたいなことに言われて、彼女は私を連れてズンズン前へ進んでいく。私の目指すツアーのガイドさんを知っているのか、同じ会社の人だったのかもしれない。

「あなたはスペイン語がわかるの?」

と進みながら聞かれたから

「No」

と答える。

「地下に行くツアーだからだね」

みたいなことを言われ、私の「スペイン語のツアーだけど、地下に行くからそれを選んだ」という状況を分かってくれたようだった。

そしてなんと!そのガイドさんは、私が本来ジョインするべきグループを見つけてくれたのだ。「ここにあなたのツアー客一人いるよ!」みたいにガイド仲間に話しかけている。

なんとか、コロッセオ地下に行く手前のところで止まって説明していた私の!ツアーグループに追いつくことが出来たのだ。

そこで彼女とは別れることになる。

別れるとき去り際に「彼女(私がジョインするツアーのガイド)は英語を話さないからね」と言ってくれた。

「私のツアーを見つけてくれて、ありがとうございます」

と言えたものの、もっと何か気の利いたことが言えなかったのかと心が残る。

ほんの5分ぐらいの出来事だったが、その人は私を危機から救ってくれた神様だった。

入り口付近で説明動画をみんなで見る

気を取り直して、グループに加わる。ツアーはもう始まっているのだ。

でもスペイン語での説明だから全く分からない(笑)

DeepLの音声翻訳をガイドさん方向に向けて使いながら、英語翻訳にして少し理解できる箇所もあった。(でも全体理解にはかなり厳しい状況)

ここが地下

念願のコロッセオ地下へ。ここで戦いの準備をしたり、動物が待機していた場所らしい。嬉しいゾクゾク

古代の戦いの様子が分かるモザイク

同じスペイン語のツアーにはいろいろな国籍の人が参加しているようだ。アジア系は私以外には3人ほど、黒い目をしている人がいた。そのうちの男性一人がツアー中、写真撮影を頼まれているのが遠目に見えた。

ブラジルからの参加者(ブラジル国旗のついたリュックを使っていたのでおそらくブラジルの方かと)に頼まれて写真を撮ってあげていたのだ。そんな様を見て、その黒い目の方が優しそうに見えたから、

「私も写真撮影お願いできますか?」

と私は日本語で聞いたのだが、「OK」と日本人っぽくない発音で返される。

黒い目をした彼、少々猫背気味で、自信のない立ち方の感じが日本人ぽく見えたから、勝手に日本人かもと思い日本語で聞いたのだが、OKと返されたのだ。わたしが「あ、日本人じゃないんだ」と小声で言ったら、英語で言われた。

「私、中国人です。アジア人という意味では一緒だね」

中国人と日本人なんて言うとちょっと遠い存在に感じるけど、アジアという括りになると、ぐっと近くなる。

Think global!

すごく視野の広い、美しい考え方だなぁとその言葉に感激した。初めての人に対してもそんな言葉を言えるように私もなりたい!

素敵な考え方の中国人が撮ってくれた
上からだと地下も遠くに見える

スペイン語ツアーは1時間ほどで解散。あとはコロッセオ内を自由に見学することに。コロッセオは映えスポットだから写真撮るぞ~!

またまた優しい中国人との出会い

映えスポットのなかには、フォロロマーノにある凱旋門を背景にしたところがあり、行列が出来ていた。私も列に並び、近くにいた20代の女性に「私の写真、撮ってもらえますか?」とお願いした。その女性はニコニコ顔で「こっち側でも撮る?」みたいに場所を変えて取ることを提案してくれた。優しい。「ありがとう」と日本語で伝えたら、「ありがとうございます。」と日本語で返された。

その発音の雰囲気から「韓国からですか?」と聞いたら、「中国です。」とまた日本語で返された。

中国人だったのか!日本人に写真頼まれて嫌じゃないのかな、なんて一瞬思った。若い人はそんなこと感じないのだろうか?

若いとか年齢は関係ないのかもしれない。一期一会の人、旅先で少しでも関わった人と楽しく会話できたことがとても幸せに感じる。

フォロロマーノを背景に中国からの20代女性が撮ってくれた写真。有難い!

【ローマの定番スポット】ローマの一日は長い コロッセオの夜

コロッセオでのイベントはまだ続く。日の入り時間にライトアップされるコロッセオの外観を撮ることだ。

コロッセオ見学のあと、フォロロマーノの見学にも行って、19時ぐらいまでは時間が有効に使えていたのだが、なんせ6月のローマは日の入り時間が遅い!

私が行った6月10日の日の入り時間は20:45だった!!!

そして夜の帳が下りるのは21:30だ!

日が暮れるまでにあと一時間以上ある。それまでの時間はどうしたらよいものか?

コロッセオの周りにある公園みたいなところで、日の入りを待つ人が多く集まっている。

夕方でもまだまだ明るい

夜を待っているうちに、昼間の太陽の温かさが嘘のように気温がぐんぐん下がっていく。半袖Tシャツ姿でいたので、どんどん身体が冷えてくる。もう無我夢中で自分で自分の体を温めて(ヨガしているみたいすごいポーズをしながら)なんとか日没を迎えた。

これで20時半ぐらい

やっと日が暮れてくれた。行灯がともっているコロッセオ外観の撮影は無事終了。

夕食だ。夜はトラステベレ地区を散策しながら、レストランを探そうと思っていたのだが、暑さの中ツアーを探して小走りしたりして疲れが溜まっている。もう移動するのも気力なく、ホテル方面へ戻ることにした。

ホテルに戻る道中、いろんなレストランを覗きながら歩いた。雰囲気が良かったら入ろうとしていた。

一度ウェイターさんに声をかけられたレストランがあったが、客の入り少なく、演出だろうが照明暗く、ピンと来なかった。

さらに歩いていたらスーパーに行き当たった。そういえばここがホテルの人が教えてくれたPAMだった。

PAMで何か買って帰ろう!

店内を散策していたらレンジでチンして食べるリゾットがあって、それを夕食用に買った。

ホテルレセプションのお姉さんにお願いして、地下の朝食を食べるところにある電子レンジを使って温めさせてもらうことに。

イタリアおじやのZUPPA

「レンジでチン」はお姉さんがやってくれた。彼女の見た目から、「なんとなく冷たそう」と思っていたのに、私のためにやってくれる。人って関わってみないと分からないものだな、と今の自分の年齢になって、こんな遠い地で改めて思った。

人は見た目で判断してはいけない。関わってみないと分からない。この旅行の収穫の一つだ。

肝心なZUPPAのお味と言えば、野菜が溶け合った味が複雑すぎで微妙だった。

【今日の支出】ローマ観光2日目

  • Regoli (レーゴリ) マリトッツォとカプチーノ5€
  • Matricianella (マトリシアネッラ)でランチ(アーティチョーク素揚げ、パスタ、コーラ) 32€
  • PAM(スーパーマーケット) リゾット 3.5€
  • 合計で 40.5€使った!
  • (日本でのWeb予約)コロッセオ地下ガイド付き、フォロロマーノ見学込みツアー5,586円
  • コロッセオツアーは公式サイトで取るとお手ごろ価格であはるが、日本語ツアーがないのは難点

この記事を書いた人

国産時計メーカー勤務歴20年以上の私、えいさんが、海外ブランドの可愛いファッション時計に魅せられ、その魅力を多くの方にお届けしたく発信しています。詳しくはプロフィールページへ

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