【感想】さいたま国際芸術祭 さいたまトリエンナーレ2023 行くべきか?行かざるべきか?

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開催2日目の10月8日に訪問してきましたので、レポートします。

感想を一言述べるとすると、うーん良く分からなかったな、ということです。

さいたま国際芸術祭2023
会期:2023年10月7日〜12月10日
会場:旧市民会館おおみや(メイン会場)ほか、市内の文化施設やまちなか各所
住所:埼玉県さいたま市大宮区下町3-47-8(メイン会場)
料金(1DAYチケット):一般 2000円、さいたま市民 1500円
料金(フリーパス):一般 5000円、さいたま市民 3500円
※高校生以下は無料

説明を読むと開催の意図は分かるのですが、

会場を空間として、作品たちは鑑賞者になにを訴えているのか?

「わたしたち」「目」という表現空間は楽しめたものの、ここから深く考えてみようとか、感じ取ることが出来ませんでした。

目次

さいたま国際芸術祭 さいたまトリエンナーレ2023  メイン会場の様子

その理由になるのかは分かりませんが、ここから具体的な感想を述べていきます。

私が今回見たのはメイン会場、大宮区役所図書館、RaiBocホール/大宮門街の3カ所です。

メインとなるだけあって、メイン会場を回るには2時間ほどかかりました。

さいたまトリエンナーレ2023ファサード1
メイン会場入り口です
さいたまトリエンナーレ2023ファサード2
一度閉館された会館なのでノスタルジー漂います
さいたまトリエンナーレ2023ファサード3
ピンクのコンバースが屋根に乗っているのを見つけたときは嬉しかった!

そんなに見るものがあるのか?というと点数的にはそんなに無いのですが、これは作品なのかな?と考えたり、あと何を見るにしても建物の中で迷うんですよ。でも迷いながら見ることこそがこの芸術祭の目論見のようです。

今村源インスタレーション
今村源インスタレーション(美術手帖より画像お借りしました)
アーニャガラッチオ作品1
アーニャガラッチオ作品2
アーニャガラッチオ作品

見る順番は設定されておらず、どこから見始めても良いですが、導線となる透明の壁が私の行く手を阻み(笑)、すぐそこにあるのに作品にたどり着けない!なんてことばかりでした。

そこへ行くにはメイン棟を出て、2階からアクセスなんて感じがあったり、とにかく迷いました。最初のころは、「もう!どう見たら良いか分からない!」とイライラしてしまいました。でもだんだん迷うことこそが、楽しむべきことと思うようになってきます。

そう思えるきっかけになったのは、良いな!と思える場所が一つあったからです。それは、大ホールの会場自体が作品になっているものです。これは結構感動しました。

演者の視点へ行く道程
演者の視点へ行く道程
演者の視点!ここが感動ポイントでした
演者の視点!ここが感動ポイントでした

今まで数々の演者がここでお芝居やら演芸を披露してきたであろう舞台上の演者側の「視点」を鑑賞者である私たちも味わえるのです。それは不思議で面白い体験でした。

舞台裏へ行くには、会場の4分の1ほどをつぶして、坂になっているところを歩いていくのですが、その坂にはフカフカの絨毯が敷いてあり、すごくぜいたくな気分で歩いて下れます。

これがフカフカ絨毯。この上を歩くのは夢見心地です
これがフカフカ絨毯。この上を歩くのは夢見心地です

以前に超高級スイス時計店「パテック・フィリップ」のお店の店内を歩いた時のようです。(超高級時計は購入せず、見学しただけですww)

薄暗いライトで会場を演出しているので、実際の公演中のような感じで、でもこんな舞台に立つことは人生でないだろうと思うと、その体験ができるだけでも何かを覗き見ることができる感覚が持てて面白かったです。

大ホール全体を作品にするという取り組みは一番の感動ポイント!あるようで今まで無かったのでは?と感じました

その他会場の様子 大宮区役所 図書館内

以下からの画像のものは、無料で見られます。

市内に点在する作品場所の地図
市内に点在する作品場所の地図
ボディペイントの暖簾のような
ボディペイントアクション2023で作られた暖簾のよう、藍色で素敵。鑑賞者ではなく、こういった市民の参加型プロジェクトこそが、芸術祭を一番楽しむ方法だと感じます
区役所入り口付近。こういう立体ものがもっとあればなー
区役所入り口付近。こういう立体ものがもっとみたかったなー

Raibocホールの作品

作品名 わたしたちの種 説明書き
わたしたちの種1
わたしたちの種2

さいたま国際芸術祭 さいたまトリエンナーレ2023 感想まとめ

現代アートを街中各所で見られることはすごく芸術に触れられて嬉しいのですが、1DAYとして2,000円(市民1,500円)を払ってみるべきかと聞かれると、少々疑問が残ります。

老朽化した会場となる旧市民会館を芸術を見る空間として良しと捉えられるのは、10~30代ぐらいの方なのかな、と思いました。

なぜなら、若い世代であれば老朽化とは良く言えば、それを「レトロなもの」「ビンテージ」と前向きに受け取ろうと思えばできるからです。

かたや、建物が新しかった時代を知っている者にとっては、その老朽化を目にすると自分の人生を見ているような感覚になるものです。その建物の中で、その空間をも楽しむには結構「前向き」な気持ちを持たないとそこで見続けることが出来ないかもしれません。

約50年という月日がたった建物の中で過ごすのはすごくノスタルジックな気分になり、その場を楽しめるかどうかは、その人の持つ人生への前向きさとかに比例するのではないか?と芸術祭のテーマとは違う視点で考えさせられました。

帰りがけに大宮駅前を通った時の人だかり。多くの人が大道芸を見て楽しんでいます。

大宮駅前大道芸

さいたまトリエンナーレの会場よりもよっぽとこちらの方が賑わっていました(笑)

埼玉で芸術を楽しもうという人はまだ少ないのかな。

行ってみるかどうかは、あなた次第です(無責任ですね)。誰かと一緒に行くと語らいながらだからまた違うのかもしれません。

言えることは、さいたまトリエンナーレ、一人で行けば、ノスタルジー~♪な感覚がもらえることは間違いないです。

私は、フリーパスを買った(買ってしまった汗)ので、もう2回は行ってみるつもりです。会場の一部を見ただけですし、1回見ただけ、感じただけではまだ掴めていないものがあるはず、と思って。あと演劇や音楽などもチケット購入した人は「追加料金なし」で見られるコンテンツもあるようでした。

お近くならば是非に、というところです。また、近隣にパワースポットである大宮氷川神社が鎮座していますので、ご参拝と一緒にすれば、さらに運気がアップし人生が楽しくなる!?ので、おすすめです。  

さいたまトリエンナーレ2023について、美術専門家の分析を知りたかったら「美術手帖」の記事が分かりやすかったです。会場内で撮影禁止のものがあったので、画像も一部こちらからお借りしました。https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/27901

この記事を書いた人

国産時計メーカー勤務歴20年以上の私、えいさんが、海外ブランドの可愛いファッション時計に魅せられ、その魅力を多くの方にお届けしたく発信しています。詳しくはプロフィールページへ

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