高尾山のダイヤモンド富士は毎年、冬至を含む前後10日間の日没時に見ることが出来る。天然の美しさを見れば、気持ちが洗われる。関東にお住まいの方ならぜひとも一度は見ていただきたい。これから高尾山のダイヤモンド富士を見る計画がある方に向けて、ご参考までにまとめてみた。
このブログを読むべき理由
確実に見ることが出来た私の経験を通して、行く前のおすすめの行動、そして鑑賞後のおすすめの帰り方をまとめているので、ざっくばらんに読みながら、ポイントをつかんでいただきたい。
このブログを読むべき理由
・当日までのおすすめの行動が分かる
・鑑賞後のおすすめの帰り方が分かる
【高尾山 ダイヤモンド富士】見ごろの期間
見ごろの期間 2024年12月16日~26日
見ごろの時間 16時~16時15分ごろ

【高尾山 ダイヤモンド富士】山頂までの道中のお楽しみは風景と天狗ドック
12月24日(火)私は平日休みの友人を誘い、高尾山へ行くことにした。
当日は、雲のない西高東低の冬型の良い天気の日だった。
16時ごろの高尾山頂上到着を目指して、14時発車のケーブルカーを利用しながらゆっくりと登った。

ケーブルカーを降りて頂上に行く前の間に飲食店や屋台が数か所ある。蕎麦や天狗焼き、みそおでん等いろいろあるなか悩みながら、私たちは夏場はビアガーデンとして営業しているマウントビアで「高尾山名物天狗ドック」で小腹を満たした。
天狗ドックはお値段一つ800円とかなりの山価格!見た目はドトールにあるジャーマンドッグにそっくりだった。

このマウントビアからは東京都心方面が見渡せて、開放感ある場所だ。しかも冬の平日は殆ど人がいないので、遮るものなく絶景を見ることが出来る。

ケーブルカーの終着駅は頂上にあるわけではない。駅から頂上までは40分ほど歩かなければならないのだ。だから腹ごしらえの時間は歩き出す前の丁度良い休憩となった。
【高尾山 ダイヤモンド富士】その時が来るまでの空の変化
14時にふもとの駅を出発して、ケーブルカーを利用するとドックを食べて休憩をしても頂上には15:30ごろ到着する。その時間だと頂上の食堂、お土産屋さんはクローズしてしまうのはちょっと残念。
本番の時間までは頂上にあるベンチに座って過ごす。
15:50ごろになると、どの場所からだと良く見えるのだろうかとソワソワし始める。やはり人が多く集まっている頂上の展望台が木々など遮るものが無く見やすそうと分かる。
分単位で変化する天体ショー
(16:00)富士山方向を見ると太陽が大きく輝いているのが見える。眩しい太陽をこんなにも見つめた経験はあまりない。
(16:07)それでも徐々に太陽の周りがピンク色に彩られ、見たこともない淡い自然色に魅せられる。
(16:04)光が強すぎるので、富士山の稜線もはっきり見えず、本当にダイヤモンド富士を肉眼で見ることが出来るのか不安になる。

(16:11)だんだんと太陽の周りのめらめらしている部分がそぎ落とされる感じで、小ぶりになって行く。それと同時に稜線も見えてくる。
(16:13)頂上の平らになっている部分に入っていくんだな、という様に自分の目も慣れてきて、心の準備も出来てくる。まわりの山々も夕日に照らされて空の青がオレンジに浸食されているように見える。

(16:14)空のオレンジ部分が少なくなってきて、その場にいる皆が富士山の頂上の一点に注目している。富士山の左側の稜線に太陽の光が当たっている。雷が落ちるときのようなピカピカした光の線となって稜線を彩っている。

16:14~16:15の間での数秒間で富士山の頂上のくぼんだ所に太陽が吸い込まれるように動いて、入る時には一瞬止まったように見え、「ポチャン」という水音が聞こえたような感じ。太陽が富士山に吸い込まれて消えたという現象を目にした。



無事鑑賞を終えた。
【高尾山 ダイヤモンド富士】行く前の注意点とおすすめの行動
行く前の注意点は
天気予報をしっかり見ること
曇りマークがあるともしかして当日山頂に雲がかかってしまい、綺麗なダイヤモンド富士が見えないかもしれない。そんな不安があるので、曇りマークは付いていない日を選んでほしい。
行く前に天気予報をチェック(快晴の日を選ぶ。晴れのち曇りの日は避ける)

【高尾山 ダイヤモンド富士】鑑賞後の行動はすばやく
ダイヤモンド富士は太陽が見えなくなってからも、まだ続くのか?と思わされるように名残惜しいものだが、空が青色からグレーに変わってきたら、山頂から離れることをおすすめする。帰りは人が集中するので、早歩きで高尾山駅に向かい、寒い中待つことがないようケーブルカーに乗ると良い。
電車は15分間隔なので、それぐらいなら待てるという方もいるかもしれないが、あたりがだんだんと暗くなってくる。12月はまだ紅葉が残る時期で、山からの眺めも素晴らしく立ち止まりたくもなるが、鑑賞はそこそこに駅に向かった方が良さそうだ。
鑑賞後はケーブルカーの駅へと移動は早めに
私が行った12月24日は風が無く、それほど寒くなかったが、太陽が沈んだ後は肌寒い感じだった。ダウンとフリースの重ね着なら、風も防げて暖かく、脱ぎ着が出来るのでおすすめだ。
高尾山ダイヤモンド富士鑑賞の時のおすすめの服装は「重ね着」


ケーブルカー駅に着くころにはあたりが暗くなってくる。
【高尾山 ダイヤモンド富士】鑑賞のまとめ
高尾山は標高599メートルなので「頑張って登ったぜ!」というほどの登山でもない。
それでも頂上まで歩き、無事に見られたことが嬉しかった。平凡な毎日でも頑張った人が見ることができるのかも?と信じ、この素晴らしい景色を再び見に来たいなと思わせてくれるダイヤモンド富士だった。
今回は友人と連れ立って行ったが、登山の重装備をしなくても手軽に行ける場所なので一人鑑賞もありだと思った。次回は、頂上から少し下ったところにある、もみじ台からの鑑賞もおすすめらしいので、そこからダイヤモンド富士を見てみたい。

そういえば後から気づいたのだが、日没を待つ間や鑑賞している間に日本語以外の言語は聞こえてこなかった。上りのケーブルカーにはアジア系の外国のグループが数組いたのだが、ダイヤモンド富士を見ないで帰ってしまったのかもしれない。こういう富士山がらみの自然現象が好きなのは日本人特有なのかな?