【イタリアひとり旅行記】バス乗車でペナルティを食らう(24年6月9日)

昨日夜ローマに到着。今日が観光一日目。

移動の疲れが残っていたので、一番に行く観光地は「ホテルに近いところ」と決めていた。サンタンジェロ城へ向けて、ゆっくり10時に出発。歩いて10分ぐらいの距離だ。

目次

【ローマ一人旅】サンタンジェロ城までの道のりでトラブル発生

一人歩いていると、ポリスが道路にいて何やら車で通行中の人と大きな声で話している。

日曜だから歩行者天国になっていてその規制をしているのかな?ローマ市内では日曜は歩行者天国ってガイドブックにあった気がする。そして道路には規制用みたいなテープが張られている。

しばらく歩いていると、数人のランナーが目に入ってくる。

車道で走っている人が現れた

「あ〜、マラソン大会があるのね。」と思ってランナーを見ていたら、その向こう側に目的のサンタンジェロ城らしき建物が見えてきた。「ここで道路を渡りたいな。」

木の間にサンタンジェロ城の頭が見える

ん?短パンの人たちがドドドドドドドドド~と大量にやってくる。市民ランナーだ。

わわ、道路を渡れない、、、

10分ぐらい経ってもランナーの列は途切れない。目の前の観光地へ行きたいのに!

お!近くにいた犬連れのローカルのお爺さんは無理やり道路を渡った!

よし!私も絶対道路を渡る。ランナーに迷惑かけずに!!

ランナーの間があくところが若干だけどあったので、無理矢理突っ切った。

渡れた!!

道路が横切れたことが喜びになるとは(笑)

はじめは予期せぬ足止めに戸惑った。

でもマラソンを楽しんでいるランナーたちを眺めているうちに「いつか渡れればいいかな」と思えてきて、待つ時間も一人旅行ならではの楽しみ方なのかなと思った。

サンタンジェロ城にようやく到着

入り口付近。幕開け感ありワクワク、ゾクゾクとする

サンタンジェロ城の歴史は長く、139年に建築開始。14世紀には歴代教皇が要塞として使うなどした場所で、城内にはたくさん物語があるようだった。これはガイドブックの説明だけでは分からないな。

円形の建物なので通路も円を描くように作られている
売店にあったソフィアローレンのモノクロ写真

かのソフィアローレンもかつてはこのサンタンジェロ城へ足を運んだらしい。ペットボトルの水を買ったとき売店の方が教えてくれた。

右奥にヴァチカン市国のサンピエトロ寺院が見える。そんなに高く登っていないのに眺めが良い!
サンタンジェロ橋の賑わいが眼下に見える。テベレ川は街に馴染んでいる

【ぼったくり】イタリア ローマ観光での教訓

サンタンジェロ城内から見たサンタンジェロ橋

サンタンジェロ城の目の前にはサンタンジェロ橋がある。

世界中の観光客が集まるところなので、すごく賑わっている。屋台のお土産屋さん、写真撮影する人もたくさんだ。

ベルニーニによる超絶技法の彫刻が間近に楽しめるサンタンジェロ橋

そんな中、ひときわ賑わっている人たちがいた!

赤い中世の騎士の衣装を着た人がいる!

赤い衣装を着た人が観光客と一緒に写真を撮っているのが見えた。私はそれをニコニコ眺めていた。

すると、赤い騎士から声がかかる。

騎士「撮りたいか?撮ろうぜ!」

私 「いくらかかるの?」

騎士「ドネーションだよ」

いくら払えばよいのだろう?ドネーションって任意ってことだよな、と考えつつも、つい楽しそうと感じていたので、一緒に写真を撮ることに。乗ってしまったのだ。

ポーズは彼らが全部指示をしてくれるから、あまり恥ずかしさは無い。いろんなバージョンで何枚も撮る。普段の生活なら絶対こんな誘いには乗っからない、と思いつつ。

一枚目から手を突き上げるテンション

撮影も終了となった時、

「金よこせ!」

という勢いで言ってきた。ビビっていると悟られたくなくてすました顔で、任意だったよなと思いながら10€を渡した。

そしたらすぐに

「20€だ」と言われた!

語勢が少し怖かったので、追加で10€を渡した。ほかの騎士たちも寄ってきて「あいつだけでなく俺にもよこせ!」と言われたが、さすがに20€以上出すのは馬鹿らしくなり

「もう現金無い!」

と言って小走りにその場を離れた。

これか!ぼったくりだ!

事前情報ではミサンガ売り、薔薇売りは聞いてはいたが、こんな体験型のバージョンがあることを知った。

イタリアの教訓 「ドネーション」はぼったくりのパターン

お金を沢山持っている人以外でぼったくられたくない人はサンタンジェロ橋で騎士と写真一緒に撮らないことをすすめる。

もしくは思いっきり撮影は楽しみ、自分が思うドネーションの金額を渡したら、すぐに立ち去るのが得策だ。

【ローマ一人旅】次の観光地「ナヴォーナ広場」へGO!

ナヴォーナ広場に着いたが、彫刻たちにまさかの囲いがしてある。修復するのかな?

写真は撮れたからまだ良かったが、後から調べたところ、2025年は聖年(ジュビレオ)と呼ばれる特別の年。来年に向けて2024年はいろいろなところで大規模な修復作業をしているということだった。

楽しみにしていた訪問地の一つだったから、近くに寄れないのは残念だった。

【ローマ一人旅】続いてサン・ルイージ教会

サン・ルイージ教会。入場は無料

ここではカラヴァッジョの絵が見られる。

カラヴァッジョの絵のところに「フラッシュ撮影はダメ」とある。教会内はとても暗いから、えー!(涙)って感じだったけど、たまに自動でライトを当ててくれる瞬間があり、その瞬間を狙って写真を撮ることが出来るという仕組みになっていた。好きなだけ撮れて、ライトありがとうという気持ちになる。

バロック絵画の先駆者カラヴァッジョが1599年から1600年に聖マタイの生涯を描いた3枚の絵
「聖マタイの召命」、「聖マタイと天使」、「聖マタイの殉教」
カラヴァッジョの絵 定期的に明るくなる瞬間があり、その時を狙って写真を撮る

サン・ルイージ教会をあとにして、近くのスーパーマーケットのCOOPに行ってみる。だいたいの位置は見当がついているものの、少し疲れてきたので歩数を増やしたくなく、COOPの場所の聞き取りをすることに。昼休みのサラリーマン風のタバコ吸っていた若い男性に聞いたらすぐに教えてくれた。

ここのCOOPは広くて品揃えすごい。この周りに住宅街でもあるのかしら?

卵の価格が気になりチェック。10個で4.06€だから700円弱だ

COOPは見学のみですぐに出た。お昼時間なのでサンドイッチのお店には行列が出きている。レストランは高いから、なのかお昼は手軽に食べるという習慣なのか、どうしてこんなに並んでまでそこで買おうとするのだろう?

サンドイッチ店前の行列
サンドイッチ購入後、店の近くで食べる人たち
パンテオン前に大勢の人が見える

パンテオンはランチの店へ行く途中にあった。パンテオンに対する興味が薄いから、今回の旅では見る計画に入れておらず、外観の写真を撮って終わり。

【ローマの人気レストラン】ローマのロショーリは予約が必要

有名レストランのロショーリを目指して歩き、ポリスに聞いたりして行き着いた。入り口にいた係員に

「予約ないとダメ。満席だよー」

と言われあえなく退散。取り付く島もない!人気店だから仕方がないね。

ロショーリのエントランス
ロショーリ店内
失礼ながら思わずパシャリ

テーブルにいるカップルのところに丁度料理が運ばれてきて、すごいボリューム。これ全部食べるのかな。でもすごく美味しそうだったので、次回のローマで絶対にチャレンジしたい!

店の外に出るとテープのごみが地で舞っている

今朝私の行く手を阻んだマラソン大会の規制テープだ!今、お昼時間にはごみと化している。

ロショーリでのランチは諦めざるを得なかったので、代わりに歩きながら見つけたカフェに入る。

ふらっと入ったローマのレストラン
素敵な内装のレストランに遭遇。ここでカルボナーラに挑戦だ!
カルボナーラとコーラ

ショートパスタ。お肉の量が少ないところは少々不満も味は濃厚で美味しい。こんなに短いパスタは初めての経験だが、味わうことに専念できる感じがして、麺よりも食べやすい。

ただこれだけを食べるのはきつい。何しろ濃厚なのだ。

最後はコーラで流し込みながら食べきった。それにしても暑い日の冷えた瓶コーラって美味しいな~、とカルボナーラと同じぐらい感動した。

ランチを食べながら、レストランのスタッフに「ボルゲーゼ公園」に行く行き方をいろいろ教えてもらった。

【ローマ観光の洗礼】市内バスでミスを犯す!カードでの支払いは確実に!

ボルケーゼ美術館までバスに乗っていくことに。ここで問題発生。

乗車していたら、途中のバス停から査察官の女性軍団3人が乗り込んできた。ひとりひとりチケットの確認をしている。私のクレジットカードも手渡すように言われて渡す。それを機械にかけると私に言う。

「支払いがされていないよ、パスポート出して!」

となり、違反切符を切られてしまった。

えー!そんな。

バスのチケットはクレジットカードを機械にかざして読み取ってもらい、支払いを行うやり方を私は選んだ(つもりだった)。

だがしかし、機械が壊れていたのか?キチンと読み取られていなかった模様。よって私は無賃乗車していたのだった。

ローマのバス無賃乗車の罰金はなんと95€

旅行を通して一番高い買い物となる。明日イタリアンポストへ払いに行こう(泣)

うーん、すごく分かりにくい乗車システムなのに観光客にも容赦がない。

バス内で声かけるのも抜き打ちっぽかったし、査察官は全員、次のバス停で降りて行ったので、もし私がマスクを着用して乗車していたら、「中国の風邪、怖い」と怖がられて声かけられなかったかな、なんて思った。

もしくは、パスポートは今持って無い!と主張しても良かったかも?とはいえ、イタリアではパスポートの提示を求められたときに持っていないと良くないとガイドブックにあったと思うので、パスポート無提示は難しいだろうな~と後から自分の対応についていろいろ考えた。

初日から結構いろいろ体験している。

【ローマ観光】ボルゲーゼ美術館のガイドツアーに参加

ボルケーゼ美術館を含む一帯が公園になっている。地図で見るとハート型だ

ボルゲーゼ美術館館に着く頃には気温が最高潮で、屋外にいるのが大変厳しい状況。素敵な庭がある公園の中にある美術館だったが、散策はそこそこで終了。美術館の中の涼しいところでツアーが始まるのを待った。

美術館ツアーガイドさんが私を含む10人ほどの客を引き連れて歩き出す。

ガイドさん

英語のツアーなので、集まる人の国籍も様々だが、ロサンゼルスとか、アメリカが多かったみたい。遅れてきたグループの人はイスラエルから来たと言っていた。日本人は私1人。

ベルニーニの彫刻は、さきほどサンタンジェロ橋で見たが、この美術館にある彫刻はもっと細かくてすごい。ベルニーニが20代の時に作ったという物があって、その彫りの細かさに驚かされる。キチガイじみたレベルだ。

「プロセルピナの略奪」ベルニーニが23歳の時の作品

こんな緻密なものをほんの数年で仕上げてしまうらしい。布がたなびいているさまが、素晴らしかった。ベルニーニの歴史や背景を知った上で来たらもっともっと楽しめたかな。

カリギュラの肖像 何気なく部屋の隅に展示されている彫刻だが、3種類の石を組み合わせている。すごい!

沢山の彫刻を見て思ったのは、こんなにも石灰岩がイタリアで採掘できるのだな、と自然の豊かさを認識した。

スマホの充電が危ないので一度、ホテルに戻る。夜はヴァチカンへ行ってみることにした。20時でもまだ明るいのだ。

20時ぐらいのヴァチカン市国。サンピエトロ広場は出入り自由

ヴァチカン市国は映えスポットなので写真をたくさん撮った。時に人に頼んだ。

どこを切り取っても絵になるヴァチカン サンピエトロ広場

ヴァチカン全体が映る場所にいたブラジルから来たという女の子に頼んで撮ってもらった。アングルや画角を気にかけて「ポリスの車が止まっているが、入れない方が良い?」とかいろいろ聞いてくる。フランス語を話すらしく、私は英語しか分からないので彼女はGoogle翻訳でフランス語を英語に訳しながら、やりとりした。

雨が降ってきたので傘を取りにホテル戻った。レセプションにいる方にスーパーマーケットの場所を教えてもらい、水を購入。たくさん歩き、イタリアの洗礼も2回受け、疲れすぎて食事もとらずに就寝した。

【今日の支出】ローマ観光1日目

  • サンタンジェロ城 16€
  • 水 1.5€
  • 赤い衣装の騎士と写真 20€
  • カルボナーラ&コーラランチ 17€
  • ボルゲーゼ美術館(日本でのWeb予約)
  • カラヴァッジョ 絵画磁石 4€
  • スーパーマーケット 水 3€
  • 合計61.5€使った!
  • ボルケーゼ美術館ガイドツアー(英語)16,218円 事前Web予約GetYourGuide
  • バスの罰金代は後日支払いをしたら加算となります(笑)

この記事を書いた人

国産時計メーカー勤務歴20年以上の私、えいさんが、海外ブランドの可愛いファッション時計に魅せられ、その魅力を多くの方にお届けしたく発信しています。詳しくはプロフィールページへ

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