スマートウォッチは便利そうで気になるけど、仕事中に着けてもよいか気になります。
着けても大丈夫です!でも気をつけた方がよいポイントがあるのでお伝えします。
ビジネスシーンでスマートウォッチを着けると周りからどんな目で見られるのか?が気になります。
結論から言いますと、ビジネスシーンでスマートウォッチはありです。
最近では仕事でもスマートウォッチを着けている人はめずらしくないですね。
スマートウォッチの市場は、今も世界的に拡大傾向にあります。
最新のウェラブル端末の市場については、総務省HPで以下のように公開されています。
2018年以降市場は拡大基調にあり、2022年には245.2億ドルになると予想されています。
日本国内でも同じように販売台数は、右肩上がりの推移となっています。
2020年の予測値というのは実際はコロナ事情で減少していると思いますが、2019年までを見ても拡大していることは明らかです。
最近では仕事でもスマートウォッチを着けている人はめずらしくなく、着けることによる実際的なトラブルもないようです。
2015年にアップルウォッチが発売されてから6年たちますが、自分が時計業界で働いていて取引先の方と話す中でもそういうトラブルを聞いたことはありません。
とはいえ、相手にどのような印象をあたえているのかは気になるところです。
着用時に気をつけるべき点としては、
- デザインのシンプルさ
- 通知などで音や光を出さない使い方
が大切になってきます。
一方で、ビジネスシーンでスマートウォッチを着けないという考え方もあります。
いかに能動的に時間をコントロールしていくか、という個人の価値観によるものです。
着けて仕事をするのもあり、着けないのもありなので、両方の側面からまとめました。
■この記事を読んでわかること
- ビジネスシーンでスマートウォッチを着けるのが心配な人が気をつけるべき2つのこと
- スマートウォッチを使わずに時間を能動的にコントロールしていくことの大切さ
■この記事を書いている人
・時計業界歴:20年以上
・勤務先:某時計メーカーのマーケティング部門
・今まで調査分析したブランド:
1000円台のカジュアル時計から宝飾時計まで100ブランド以上
・最新の時計のトレンド情報を収集、スマートウォッチについても分析しています。
ビジネスシーンにスマートウォッチを着けるのはありか無しか?
ビジネスシーンでのスマートウォッチの着用で、相手にどのような印象をあたえているのかは気になるところです。
結論から言うと、ビジネスシーンでスマートウォッチを着けるのは、ありです。
ありかなしかというより、
- どのスマートウォッチを選ぶか
- どうスマートウォッチを使うか
これで相手に与える印象が変わってきます。ひとつずつ、具体的に説明します。
スマートウォッチの中からどれを選ぶか
スーツスタイルでは、スマートウォッチのなかでも見た目が普通の時計と同じようなものを選ぶと良いです。
スマートウォッチは機能が詰め込まれているため、
- 見た目が大きい
- 厚みがある
といったデザインの特徴を持つ時計が多いです。
そこからカジュアルな印象を与えてしまう可能性があるので「どれを選ぶか」は、ビジネスシーンにおいて大切です。
業種にもよりますが、
スーツスタイルの着用が求められるシーンなど、見た目や第一印象を重視する業種では、時計が目立ってしまうと良く無いです。
多種多様なスマートウォッチのなかから選ぶなら
スーツスタイルには、見た目が普通の時計と同じようなものが良い
シンプルで落ち着いたデザインや清潔感のあるデザインのスマートウォッチを選べば、どんな相手にも違和感を与えづらいです。
一方で、服装がゆるい感じの業種であれば、ゴツゴツしたスポーティなものでも、それがファッションアイテムのひとつになります。
服装の縛りが無い業種では、ゴツいスマートウォッチでもOK
最近ではタグホイヤーなどのスイス時計やLouis Vuittonなどのファッションブランドでもスマートウォッチを出すほど、市場は賑わっています。
高価格帯から低価格帯まで各ブランドの商品があり、ビジネスシーンでスマートウォッチを着用することも普通になってきています。
ビジネスシーンでスマートウォッチをどう使うか
ビジネスシーンでは、メッセージアプリを開いたりせず、ディスプレーは光らせないようにすると良いです。
まず、スマートウォッチにはどんな機能があるかを見ていきます。
- スマホへの着信やアプリ通知を確認
- 毎日の健康管理や運動などに活用
- スマホの音楽再生機能やGPS機能と連携
- 電子マネーの決済やチャージ
この中で一般的によく使われる機能は、健康管理やスマホへの電話やメッセージの通知です。
さらにスマートフォンとの連携により同じアプリを使うことが出来る機能性の高さがあります。
仕事のスケジュール管理や調べ物なども腕元で操作ができるので、ビジネスシーンで非常に便利です。
例えば、スマートウォッチの通知機能をオンに設定しておくと、
- 受信メッセージの内容が確認できる
- 電話が誰からのものかが分かる
など、わざわざPCやスマホを見なくても内容把握が出来るので、仕事の効率化には大変役立ちます。
うっかり通知表示をしてしまうのはあり?
そんな便利な機能がありますが、会議や商談中にメッセージアプリを開いたり、ディスプレーを光らせてしまうのはどうでしょうか?
通知に思わず反応してしまうと、それによって仕事に集中していないのではないか?という印象を周りの人に与えてしまうかもしれません。
なので、スマートウォッチの通知への反応を避けるためには、
- 通知機能をミュートにする
- バイブレーションも設定をオフにする
と良いです。
ビジネスシーンだけでなく、目上の人がいるときなど、マナーが重視される場では、通知機能に気をつけましょう。
ビジネスシーンにスマートウォッチを着けるならば、
- デザインはシンプルで普通の時計と変わらないようなものを選ぶ
- 通知機能の設定に気を付けて使う
この2点が大切でした。
周りに配慮のある使い方をしながら、スマートウォッチを使って仕事の効率化や健康管理をしていきましょう。
ビジネスシーンにスマートウォッチをあえて使わないという選択
ビジネスシーンでスマートウォッチに頼らずに「自分で時間をコントロールしていく」という考え方もあります。
その考え方に触れたのは、先日にえいさん★が参加したオンラインセミナーでした。
セミナータイトル「今こそ知りたい ビジネスパーソンのための時間術、時計選び」
セミナーでの早稲田大学ビジネススクール 教授 入山 章栄先生の講話の中で、
「ビジネスシーンでのスマートウォッチがありか無しか」について問いがありました。
それに対しての先生の答えは、スマートウォッチをそもそもビジネスシーンで使わない、というものでした。
私の考えとはすこし違っていましたが、大変興味深いものでした。
仕事(ビジネスシーン)での時間の使い方
自分の時間に対する向き合い方を腕時計を軸にしてたときに以下2つの考え方があります。
- スマートウォッチ等の便利な機能を使って時間管理をするか
- 能動的に時間をコントロールしたいか
1.については、前の章で説明した通りで、通知設定に気をつけながら使えばOKなのです。
ただ一方で、スマートウォッチがあるとそれに自分の時間を支配されてしまうのではないか?という懸念があります。
入山先生の考えを折り込みながら、②の能動的に時間をコントロールすることについて説明します。
能動的に時間をコントロールする⇒時間を能動的に使っていく
多くの人が関わるタスクであればあるほど、時間のコントロールが難しくなりますが、
ミーティングの調整や仕事の依頼などの連絡に都度対応していては、時間を能動的に使っているとは言えません。
能動的に使うためには、自分が集中したいタスクを行う時間を、何にも邪魔されないよう自ら設定します。
洗い出しをして、集中すべきタスクに時間を使っていくことは、自分でコントロールが出来ているといえます。
- 優先するタスク
- スピードを上げるタスク
どんな腕時計を使えば時間をコントロールしやすくなるか?
針だけのアナログ時計など単機能のものであれば、いきなり来るメッセージや電話に惑わされることがありません。
能動的に時間をコントロールしていくという意識を持ちたい人はアナログ腕時計を使い、スマートウォッチを使わないという選択肢もあります。
スマートウォッチの便利機能を使いこなしながら、時間を管理してもらうのもありですし、機能が付いていない腕時計で自分からコントロールをしていくことにも価値があります。
まとめ:ビジネスシーンでのスマートウォッチはシンプルなデザインで通知機能を無しに
スマートウォッチを使うべきか使わないかは、「何を選ぶか」「どう使うか」が重要でした。
ビジネスシーンでスマートウォッチを使うなら
シンプルなデザインで通知機能を無しに設定する
自分が時間をどうコントロールしていきたいか、という考え方によって変わってくることも合わせてお伝えしました。
スマートウォッチは、多種多様あり、スマートにお洒落に着けることが出来るようになっています。
スマートウォッチを選ぶもよし、機能のない腕時計を選ぶのも良しです。
腕時計のある生活を楽しんでいきましょう。