【イタリアひとり旅行記】美術館3つは詰め込み過ぎた(24年6月14日)

【今日の行動】

  • ウフィツィ美術館ガイドツアー
  • サンマルコ修道院
  • ピッティ宮
  • シニョーラ広場
  • イエローバーで夕食
目次

【フィレンツェ観光】朝はSMN駅で列車の予約

街を歩くとドゥオモが見える

ローマからの移動の混乱のなか助けてくれたフィレンツェ在住のモンゴル人女性Minjinを思い出し辛くなるが、もう仕方がない。今日も行動するのみ。

サンタマリアノヴェッラ駅でローマ行きのチケット事前予約が無事出来た。一昨日の移動で2時間も多く時間がかかったことの恐怖を考えると、自ずと早い出発時間の電車を予約していた。

フィレンツェ観光でまだ行けていなかった、サンタ・クローチェ聖堂の外観を急いで見てしまおうと歩き出したが、今日はウフィッツィ美術館のガイドツアーに行くし、その方面だからそれと一緒に周った方が効率良い、と思い直して行くのをやめた。

朝のドォーモの雰囲気を味わう。まだ人は少ない。やはりここは絵になる。写真が撮りたくなり、すぐ近くにいた中国系男子にお願いして撮ってもらった。撮影後、朝食を食べにホテルに帰る途中で見たことある顔が前から来る。

ナディアだ!なんとびっくり!

聞くと、健康診断に病院へ行くとのことだった。アナライズだとか、義務だとか言っていた。あなたの朝食やその他のことは私の同僚がマネージするとも言っていた。

私が先に彼女に気づいたのかもしれないが、ナディアも私の方に顔を向けていたから、気づいてくれていたようなので嬉しかった。FirenzeのBERUNAホテルは規模の超小さいホテルだからそりゃ客の顔も覚えるよね。

【フィレンツェ滞在】ホテルで朝ごはん

ホテルから近くにあったが行かなかったので外観のみ

ブッフェでパンケーキとゆで卵を選んだ。赤いオレンジジュースが置いてあったが、はじめジャムかと思って気づかなかった。飲んでみると美味しい。パンケーキ用の蜂蜜も濃くて美味しい。個装だからお土産用に少しもらいたくなる。昨日の朝、食堂にいた日本人の男性の姿は今日は無かった。

最低限のものが揃っていて嬉しい朝ごはん

【フィレンツェ観光】ウフィツィ美術館ガイドツアー

ウフィツィ美術館外観

日本語かと思ったら、イヤホンガイドで言語を日本語が選べるだけで、ツアー中の説明は英語だった。

また英語か!ガクッ(笑)

欧州では日本人はお金儲けの対象になっていないことをつくづく実感。

花柄のツーピースが良く似合うイタリア人ガイドさん

ツアーには私のほかにローカルの30代イタリア人男性、アメリカ人の40代カップルがいた。そちらには愛想良く言葉をかけていたが、私のことは無視している感じ(笑)

ガイドしてもらうにも言語に集中しないといけない。聞く時に、ガイドさんに近寄り、どうしても真面目な顔になってしまい、耳を近づけて頷きながらも無言で聞くから、おそらくガイド側としては

「反応の良くない嫌なアジア人の客」

と思われていたのかもしれない。もしガイドが日本人だったら、どんなに愛想のない客でも自分の客全員に気を使いそうなものだが、こちらではスマイル無料のサービスは無い。英語がもっと余裕で聞けていたら、私にもサービスを良くしてくれたのかもしれない。でもこのツアーでは名画を中心に重要ポイントを周ってくれるから文句はない。

思っていたより華やかさがなかったプリマヴェーラ
ボッティチェッリ『ヴィーナスの誕生』1485年ごろの作品

美術館の感想としては、楽しみにしていたプリマヴェーラが思っていたより、色が薄くて少しがっかりしたことがある。1982年に本格的な修復を受けているが、経年変化のためにその画面は著しく退色してしまっているとのこと。

私は古き良きものより、復活させた新しくて綺麗なものの方が好きなのかもしれない。

ウフィツィ美術館はアルノ川沿いにある、とにかく大きい美術館で、部屋から部屋へ移動する廊下にもたくさんの肖像画や彫刻があり、目を休ませる暇がない。

アルノ川岸にあるウフィツィ美術館
天井もエルメスのスカーフの模様みたく、きらびやかなデザイン

ガイドツアーが終わり、解散した後に1人で再び周った。この後の予定も詰まっていることから「地球の歩き方」に載っている代表的なものに絞って見た。

美術館が多くあるフィレンツェ。そのなかでもイタリアルネサンス絵画の代表作を多く所蔵してウフィツィ美術館で3時間過ごせたことに満足。

ただここで満足してはいけない。フィレンツェ最終日なので、まだ行けていない美術館に行かなくては!

【フィレンツェ観光】受胎告知を見るんだ、サンマルコ修道院

13時半にしまってしまう、サンマルコ修道院へと急いだ。

サンマルコ修道院の外観

どうしても見たい絵があった。フラアンジェリコの「受胎告知」だ。絵画の本で見たことのある絵だったが、その静かな雰囲気を感じたくて、どうしても生で見てみたかった。

やっと会えた。受胎告知。壁に描かれているとは驚き!

サンマルコ修道院は修道院を元にした美術館であることから、他と比べて煌びやかは無い。ウフィツィ美術館の後だからなおさらそれを感じた。それでもそんな静謐な空間で作品を楽しむお客さんは数人いる。同じ感覚を持っているのでは?と勝手に仲間意識を感じる。

時間いっぱいまで見て、たくさん写真撮って、嬉しい!嬉しい!!と思いながら修道院を出た。日差しはまだ高い。

ランチはまだ食べていない。道沿いにスーパーがあったのでそこでサンドイッチを買う。歩きながら食べる。時短。もう一つ行くべき美術館がある。

そんなにお腹空いていないし、サンドイッチがちょうど良い

【フィレンツェ観光】従姉にすすめられたピッティ宮の見学へ

ピッティ宮

ピッティ宮はアルノ川を越えたところにある。少し距離があるのでタクシーに乗りたいと思いながら歩く。すると、なんとちょうど自分の横でタクシーが止まりお客さんを下ろしている。白人の運転手さんなので何となく安心感があり、すぐ乗らせてもらった。

タクシー運転手さんはイケオジだった(笑)

ピッティ宮はフィレンツェに来たことがある従姉に絶対行った方が良い!と言われていた場所だ。だから何が何でも来たかった。

各部屋にはたくさんの絵画が並んでいる。

赤を基調とした廊下みたいな部屋にある作品群

聖母子をはじめ、ラファエロもたくさんあった。欧州の美術館で感じるのは額縁も素晴らしいことだ。凝っているのでそれだけでも一つの作品のようだ。

ラファエロ作「小椅子の聖母」丸い縁取りが印象的

そして私が一番気に入ったのはこのフレスコ画の部屋だ。すべて壁に描かれているので、平面なのに立体に見えて、ここにいるととても不思議な感覚になる。

フレスコ画の部屋

柱の形も天井までの凸凹もすべて手描きだ。本当にそのものに見えるので、まるでトリックアート美術館に来ているのか?と何度も疑うような感じがあった。とはいえトリックアートよりもずっと落ち着いていて色も場に馴染んでいる。この初めて見る素晴しいアートに対する感激を誰かと分かち合いたいが、あいにく一人で来ている(笑)

部屋内を監視しているお兄さんに

「これは平面ですか?」

と聞いたら英語が分からないみたいでどうしよう。。と思ったがGoogle先生に頼ってイタリア語に翻訳して見せたら、

「そうだよ!」

と嬉しそうに答えてくれた。

ピッティ宮を勧めてくれた従姉とはおそらく好みの場所は違うだろうが、ここを訪問して良かったという気持ちは彼女と変わらないだろう。

まだ見ていたいけど時間が無い。後ろ髪を引かれながら、ピッティ宮を出る。アルノ川の反対側へ戻ろうとするが、どうも身体が疲れている。休憩しよう。

ちょうどよくピッティ宮の前にジェラートのお店があり、座って食べることにした。

このお店は割とシンプルな味のものが多いかな

このジェラートは幾らなのか?もはや値段は見ていない。ここで今食べたいのだ。

少し座るだけで見違えるように気持ちも身体も元気になった。

ピッティ宮を背景にココナッツとストロベリーのジェラート

食べ終わり歩き出す。初めて歩いて渡るアルノ川の橋。最終日にしてやっと来ることが出来た。人が多い。金曜とか週末とか関係ないのだろうが、世界中からの観光客が楽しんでいる感じ。路上に絵を置いて売っている人、トレビの泉にいた人のように地面に打ち付けて遊ぶボールのようなものを打っている人。でも少しすると警察が来て取り締まられていた(笑)

映え盛り付けのジェラート屋さん

街なかには素敵な盛り付けのジェラート屋がたくさん。イケテルお店のジェラートはタイミングが合わずトライ出来なかった。

【フィレンツェ観光】あこがれの彫刻の森へ シニョーラ広場

シニョーラ広場にはたくさんの彫刻がある。ダヴィデ像もいる。

シニョーラ広場

彫刻を入れた写真を撮りたかったので、近くにいた女性に頼んだ。西日がひどく、照明が強すぎる感じでうまく撮れない。西日がね~と、うまく撮れないもどかしい感情を女性と分かち合いながら、お互いの写真を撮影した。

西日が強すぎね~と言いながら、同じく一人旅の女性と写真を撮り合う

そして、朝時間がなくて来ることが出来なかったサンタ・クローチェ大聖堂にも撮影に来た。

サンタ・クローチェ大聖堂の外観
サンタクローチェ聖堂画像(Wikipediaより)

縁取りしたみたいな窓の2D感が気になって見に来たかった場所だが、実際は立体的で奥行きも感じられた。

【フィレンツェ観光】最後の夜 最後の晩餐はイエローバーで

次は夕食の場として決めていた「イエローバー」へ行く。これも従姉に勧められたレストラン。割とわかりやすい場所にあった。

黄色い街燈が格好いい。日本のビアレストラン LIONぽい外観。ガイドブックにも載っている

私は「一人でも食べられる量のものはあるだろうか?」と悩み、ローマのレストランで食べたワンプレートの写真を見せながらスタッフに聞いてみたがフィレンツェにはそういうスタイルのものは無いようだった。

だからシンプルにパスタと飲み物だ!と決心し、ゴルゴンゾーラチーズのニョッキと生ビールを注文した。

前菜など取らずにニョッキだけ食べるのはマナー違いなのだと思う

疲れた身体にビールが染みる。ゴルゴンゾーラチーズの臭みも体感。ニョッキはヤワヤワに茹でるものなのかな?ローマでのほとんど茹でていないパスタとは正反対。とても食べやすくて量も多すぎず、美味しくいただいた。ここまで無事に旅行が出来て良かった!と安堵する時間でもあった。

【フィレンツェ観光】最後の夜 名残惜しいフィレンツェの街並み

明日は日本へと帰る日だ!夜は名残惜しむようにフィレンツェの街を散策。

レプッブリカ広場 メリーゴーランドがあり楽し気な場所
今度イタリアに来る時にはこういうお洒落なカフェでゆっくり過ごしたい
イタリア土産の定番 Baciチョコレート

ホテル横のスーパーに立ち寄る。Baciチョコレートを購入した。これにて最後の夜は終了!

【今日の支出】イタリア観光6日目

  • 電車チケット予約(SMNからテルミニまで) 55€
  • サンマルコ修道院 美術館 8€
  • ランチサンドイッチ 2€
  • お土産 中央市場 クラシックバルサミコ酢 7€
  • ピッティ宮までのタクシー 15€
  • ピッティ宮入場 16€
  • おやつジェラート 4.5€
  • 夕食イエローバー 20€
  • COLADスーパー Baci, Raffaellloチョコレート 19.47€(20€渡したら0.55€戻ってきた)
  • 合計 146.97€
  • (日本でのWeb予約)オーディオガイドとライブガイド付きのウフィツィ美術館ツアー¥ 9,465 ツアー会社:GetYourGuide

この記事を書いた人

国産時計メーカー勤務歴20年以上の私、えいさんが、海外ブランドの可愛いファッション時計に魅せられ、その魅力を多くの方にお届けしたく発信しています。詳しくはプロフィールページへ

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