総合評価は星3.5つでした。激しくエグイ映画!と感じました。
最近よく見ている日本映画の中でも特に異質な映画で、韓国映画が好きな人にはドはまりしそうです。でも逆にこんな人には向かないのでは?と思ったのは…
「最後まで行く」こんな人にはおススメしません!!!
- 韓国映画の世界観が好きでない人
- ジェットコースターに乗るのが好きでない人
- 綾野剛が夢に出てきてほしくない人
その理由については、「実際に見ての感想」にて以下にまとめました。
「最後まで行く」の、ここが良かった
韓国映画のリメイクだけあって、日本映画をいつも見ている自分としては見慣れない部分があって、興味深かったです。例えば、韓国映画の特徴でもある以下3点です。
- リアルな表現
- 緊張感のあるサスペンス
- 力強い演技
「最後まで行く」でのリアルな表現
韓国映画はしばしば現実的な描写に重点を置いています。登場人物の生活や状況を細部まで描き、視覚的なリアリティを追求します。
「最後まで行く」で殴るシーンでは、身体や顔が腫れ上がるまで殴ることを繰り返します。もう止めて!と思ってから1分以上は続きます(笑)それにより、見るものの感情を映像の中へとグイグイと嫌と思っても有無を言わさず引き込ませます。
「最後まで行く」は緊張感のあるサスペンスだ!
韓国映画は、サスペンスやスリラー作品において特に優れています。緻密なストーリーテリングと予測不可能な展開が特徴であり、みるものを緊張感に包み込みます。
「最後まで行く」でも予測不可能な展開が随所にあって、「え?なんで?そうなる?」というところが何度かありました。
最後のほうなど、「え?まだご存命でした??」と思ってしまったシーンがありました。どんだけ不死身やねん!と思うけど、その世界観に浸っているから違和感なくなっている自分もいます。
力強い演技がいっぱい「最後まで行く」
韓国映画は、俳優たちの力強い演技が特徴的です。登場人物の感情を繊細かつリアルに表現し、時には感情の爆発的な描写が映画全体の印象を深めます。
力強い演技はこの「最後まで行く」の真骨頂です。岡田准一さんの後ろ姿からは歩いているだけで殺気が湯気のように上がっているのが見えました(笑)顔もあの圧の強いきれいなお顔ですから、迫力以外の何物でもありません。
敵役の綾野剛さんは、楚々とした塩顔美形なところから、悪魔が飛び出てきてしまっている顔の演技が、私の夜の夢にまで出てきそうな勢いで震え上がるほどです。
「最後まで行く」の、ここが良かったまとめ
- 韓国映画のような世界観で何度も震え上がった!
- 綾野剛が夢に出てきそうで怖い!
「最後まで行く」の印象に残ったセリフ・シーン
コミカルな岡田准一さんのシーンも見ものです。それは、前半部分に集中しています!
火葬場のシーン「わー、なんでだよ」
お母さんの遺体が焼かれる!火葬担当の人に「事件だ!」と言ってその場を立ち退かせようとしたとき、点火スイッチを担当者が押してしまう、という工藤(岡田さん)にとって危機一髪のとき「わー、なんでだよ」と言って焦る顔と動きのアンバランスさでクスッとなりました。
同僚に悪事がばれるか?ばれないかのときの顔
監視カメラの性能の低さから何とか逃れられたのだが、自分の車のナンバーがバレるか?バレないのか?と同僚の後ろか画面を覗き込む表情とその時の動きが岡田准一さんならではのコミカルさ、面白かったです。
一人で尾田の死体をお母さんの棺桶に入れるシーン
こちらも焦る表情なのですが、見ている側も手に汗握る場面なのに、やっていることがバカらしくて(笑)クスッとしてしまいます。足の間からニョキっとお母さんの顔が出てきて、笑ってはいけない!と思いながら見ていました。
大好きな柄本明さんのセリフ
「砂漠にトカゲがいるんだよ。ヒョコヒョコ走り続ける。おまえ、砂漠から出たいか?生き方まで変えられるぞ、金があれば」
柄本明さんの印象的なトカゲのセリフ。とぼけた裏街道の役者ぶりも注目ポイントです!何気に日本映画の随所に存在する、個人的に大好きな俳優さんです。
映画「最後まで行く」感想まとめ
冒頭の大雨で暗いシーンが長く取られていて、どんな映画なんだろう、とワクワクして見ていました。そのあとにあんなことやこんなことが起こって(笑)奇想天外な映画で、疲れるけど楽しめました。
この映画を見た第一の感想は、ジェットコースターに乗った後みたいということでした。ジェットコースターに乗った後は胃がちょっとムカっとするけど、楽しかった!また乗りたいな!という複雑な感覚がありませんか?そんな感情の同居を感じられる映画です。是非、お楽しみください。
- 岡田准一、綾野剛の悪に歪んだ顔が夢に出てきても良いよという人
- ジェットコースターに乗るのが好きな人
- 韓国映画の世界観が好きな人
最後まで行く(字幕版)韓国版を見てからの方はAmazonプライムで配信中です!