「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」私の映画感想と評価

総合評価は星3.5でした。主人公とそれを取り巻くそれぞれのキャラ設定が楽しく、かつ、命を考えさせられる映画！です。期待よりも高い評価だったのは、最近よく見ている日本映画の中でも特に「特殊撮影があり映画らしい映画」「俳優陣のキャラクター表現が好きになる」といった、内容の良い映画だからです。

一方で、ハラハラが続く時間が長いので、そこで疲れる感じ（笑）も否めません。希望を持てる展開なのだろう、と思ってはいても事故現場のシーンや血や突起物を見るシーンがあるので、ハラハラが身体に響いてしまう方は、鑑賞を控えても良いかもしれません。

「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」の特徴
・火を使ったり、爆発場面の特殊撮影があるから、規模感のある映画らしい映画
・俳優陣のキャラクター表現が上手で、出演者みんなのことを好きになってしまう
・ハラハラが続くので、心臓の弱い方は要注意

見ての感想を以下に記します。

「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」あらすじ

あらすじは、公式サイトよりの拝借です。「命の危機に挑む医療従事者たちの、勇気と絆の物語」です。

「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」この映画のここが良かった

俳優陣が皆さん美しい。お顔が造形的に美しいのはもちろんのこと、医療現場の実際を知るわけではないのですが、動きやセリフ回しの再現性が高いと感じられ、すごいな、と尊敬の念を持つほどでした。

特に主役の鈴木亮平さんが良いです。災害現場から逃げる避難者とは対照的に逆方向へ激走する後姿はしびれました。
公式ホームページにまさに自分が知りたかった鈴木亮平さんの撮影時の情報がありました。以下、公式ホームページからの引用となります。

台本12ページ分、医療用語の応酬と素早いテンポで困難にぶつかっていく最大の見せ場に、キャスト陣も気合い十分で臨む。特にセリフが膨大で、しかも早口ながら落ち着いた口調の〝喜多見節〟で話しながら、手と体も同時に動かす芝居を求められている鈴木は、撮影の合間も振付を覚えるようにして、繰り返しリピートして自分のものにしていく。かと言って近寄りがたい空気を発しているわけではなく、キャスト陣と会話を交わしたり、松木監督やスタッフと芝居のニュアンスの確認をしたりと、極めてフラットな振る舞いを見せていた。その揺るぎない安定感が周囲を落ち着かせ、好循環を生んでいたのだった。

格好いい喜多見役の鈴木亮平さんには、見る人皆が好きになってしまう要素がふんだんにありました。楽しそうな目、哀しい時の目いろいろな表情も見れます。

「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」この映画の、ここが良かった
・各キャラクターが主役の喜多見のみならず立っている
・出演の皆さんが本物の医療スタッフのようで、演技が堪能できる

「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」印象に残ったセリフ・シーン

緊張感のある現場でのセリフなので、どれも「キッパリ、ハッキリ、大きな声で」と印象的なものが多かったです。

「死者ゼロです」東京都の管制官のセリフ

TOKYO MERの大活躍があって聞くことが出来るセリフで、映画中に3回ほど出てきました。3回目は横浜チームの協力もあり、聞くことがきて、こちらまで「やったー」という気持ちになりました。

「筋トレやりすぎ、汗かきすぎ」妻千晶役の仲里依紗さんのセリフ

医療現場では大活躍の喜多見（鈴木亮平さん）ですが、先月は4回しか家に戻っていないなど私生活は家は荒れている状況です。筋トレを頑張る旦那さんのことを責めている言葉ですが、怒った感情とは裏腹に可愛い言い方でほほえましく感じました。千晶さんのキャラが良いんですよ。

「横取り野郎！」東京都知事　石田ゆり子さんのセリフ

手柄を横取りする官僚に向けた言葉。ゆり子さんが強い女性を可愛らしく演じています。

「あなた以外にいないよ。目の前の患者を救えるのは」

弦巻ドクター（中条あやみさん）が自分が言われたときのことを回想しています。
医療現場の方の強い意志が感じられて、頼もしい感じがしました。

「皆さん助けますよ！」喜多見が階段を駆け上がって現場に登場した時のセリフ

頼もしくて格好いい、なんて安心させる言葉なんだ。本当にそう思いました。爆発が広がるパニックの中で、「医者が来たって意味ないよ」という冷たい聴衆の声もありました。人間の本音がポロリ。でも喜多見は本当に助けてくれるんです。

「みんなで助け合えば大きな力になります。」パニックの中の医療スタッフのセリフ

大人を中心にみんな狭い階段へ向かっていく中で、子供たちが自主的に助け合おうとしていた。子供たちが自ら負傷者用に毛布と棒を集める行動に出たのは、大人の自分として同じ行動がとれるのか？と考えてしまいました。いろんな怖い経験をしていないからこそ、子供のほうが視野が広くなる場合もあるのかな、と感じましたが、日常生活でも子供の行動から学べることがたくさんあるのだなと思います。

「無謀すぎる挑戦です。その先に希望がある。夢を賭ける価値のある仕事です。」

これは映画の最後のほうに出てくるセリフです。あまりに大胆な行動をとるTOKYO MERですが、最後にはその存在価値が爆上がりします。このセリフからは、自分の仕事観を考えさせられました。私個人的にも自分の仕事に誇りをもってやっていきたい、と前向きな気持ちにさせてくれる言葉でした。

「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」こんな人にオススメ

劇場版はエンターテインメント性が高い映画です。なので、テレビ版のファンの方はもちろん、今までテレビ版を見たことがない方も前情報なく、楽しめておすすめです。
実際の今の世の中にはこのような緊急移動室というのはないので、未来の話になります。
こんな頼もしい医療体制になっていくような行政がされていけばよいと思いました。

「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」こんな人にオススメ
・ドラマ版TOKYO MER走る緊急救命室を見たことがない人
・将来の医療現場の風景が見たい人

TOKYO MER~走る緊急救命室はAmazonプライムで見れないようです。
DVDではありましたので、リンクをご紹介しておきます。