久しぶりにジブリ作品を鑑賞しましたが、異世界を連れまわされる感覚がとても面白かったです!!ただ、ストーリーはどうだったのか?と言えば、一回見ただけでは何を訴えたいのか、本質的な所までは理解しづらかったです。だから、映画としては楽しめたものの5点満点中3.5となりました。
もう一度見たいか?と問われれば何度か見たい、でも一度見るだけでもこの世界観を自分に取り込める、と思うと見て損はない映画だと思います。何を訴えかけているのか?を考えさせられるので、思考すべきテーマを求めている人におすすめの映画です。
どんな人におすすめか?というと、
最近深く物事を考えていないな~というひと。この映画を見ると思考が深まりそうです。
- 最近深く物事を考えていないな~という人
- カラフルで不思議な世界に没入してみたい人
映画『君たちはどう生きるか』あらすじ
戦時中の日本が舞台で、火災で母親を失った主人公が父親とともに地方へ疎開。そこで出会った人の言葉を話すアオサギに導かれ、謎めいた塔から不思議な世界に迷い込む冒険ファンタジーです。
小説『君たちはどう生きるか』との関係性は?
宮崎監督自身が感銘を受けた本としてタイトルを借りて作ったオリジナルの作品だから、小説とは別物と考えたほうが良さそうです。全くのオリジナル作品なので、小説を読んで感銘を受けた人がそれと同じテイストを求めて見ると、心に響かないかもしれません。
以下から、ネタバレありです。
映画『君たちはどう生きるか』ここが良かった
7人の婆たちが可愛い
ぞろぞろ連なって登場するのですが、なぜか親近感を感じました。おばばたちの見た目やセリフ回しで個性が際立っていて、可愛いのです。そのうち一人「キリコ」は真人と一緒に異世界に行き、若い姿になり活躍もしてます。
やっぱり気になるアオサギ。どんな関係なんだろう?とワクワク
池にいるアオサギ。こっちを見ている。真人とどんな関係性で物語が展開していくのだろう?と最初はしばらく、ワクワクしました。
映画『君たちはどう生きるか』印象に残ったセリフ・シーン
アオサギがおじさんになるシーン
真人の矢で射抜かれ、くちばしに穴が開いてしまったときのアオサギさんが面白かったです。眼光鋭いアオサギから、急に小さいおじさんに変身。のちにこの穴が、仲直りのきっかけに。アオサギの穴を埋めて貸しをつくり、仲間になりました。
誰にやられたんだ?お父さんのセリフ
転校早々に怪我をして帰宅した真人に対してお父さんが言いました。ここで誰の声か分かりましたね!キムタクさんでした!!
夏子さんを返せ。真人のセリフ
異世界に行ってしまったお母さんを真人は探します。「夏子という人を知りませんか?」「夏子さんを助けなきゃ」「母さん、帰ろう。夏子母さん」
最初はお父さんの愛した人だからという理由で一生懸命探していたが、時がたつにつれ、セリフの熱量が変わっていきます。
お父さんのためでなく、自分のためにという変化があることで、見ているこちらもお母さんに早く会わせてあげたいと思ってしまいました。
ジブリ映画っぽい大群シリーズ(ペリカン、白いワラワラ、太ったセキセイインコ)
真人がペリカンの大群にむぎゅーっと押されるところが面白かったし、白いワラワラが出てきたときは「もののけ姫」を思い出しました。巨大セキセイインコも3色(ピンク・黄緑・黄色)出てきて、ポップな色合わせがとっても綺麗でした。
白いワラワラが夜空に浮かぶシーンはとても印象的でした。ワラワラは上の世界へ行って、そこで人間として生まれるということらしい。でもペリカンがワラワラを食べてしまうし。ちょっと怖くて嫌な連鎖を感じました。
緑のドアの回廊、光の回廊
この物語の中では、いろんな世界に連れて行ってくれますが、移動するときに回廊が出てきたり、木組みの階段が出てきたり、すごく移動している、自分も誰かを探す旅をしているような気分になります。
ごらんこれは悪意に染まっていない石だよ。大叔父さんが真人に言うセリフ
悪意から自由な王国を。豊かで美しい世界を。殺しあい奪い合う、愚かな世界へ戻るのか?
ここが一番この映画のポイントなのかな、小説「君たちはどう生きるか」の中にある、おじさんとコペル君の掛け合いを思い出しました。
映画『君たちはどう生きるか』 キャスト
下はTwitterから拾ってきたものです。(!)となっているところは私もわかりました。でも4人しか分からなかった。菅田将暉さんなんてカケラもわからなかったです。さすがにおばば役の滝沢カレンさんは最初から誰も気づかないのではないでしょうか?
君たちはどう生きるか キャスト
眞人 山時聡真
父 木村拓哉(!)
母 木村佳乃(!)
アオサギ 菅田将暉
おばあキリコ 竹下景子
若き日キリコ 柴咲コウ(!)
ヒミ あいみょん
インコの王 國村隼
婆達 大竹しのぶ、風吹ジュン、阿川佐和子、滝沢カレン
老ペリカン 小林薫
大叔父 火野正平(!)
小説が気になった方、漫画で読んでみたいからは以下からどうぞ!